新しい家族を迎えられた皆さんは可愛い子犬に夢中だと思います。
でも子犬の身になって考えると、出生時からこれまで仲良く遊び体を寄せあって眠った兄弟姉妹といきなり別れさせられたのです。
突然、見知らぬ人の手に抱かれて未知の世界へ連れて来られました。
子犬は皆さんが思っていらっしゃる以上にデリケートです。
この様な大きな精神的ショックを少しでも早く和らげて、新しい環境に慣れさせ不安感を取り除いてあげることが大切です。
子犬を連れ帰った日から1ヶ月位は、今までの食事を基本に消化の良い物を与えましょう。 最初の与え方の失敗で起こした下痢、腸炎はなかなか治らず大変な苦労をする事がありがちです。
生後3ヶ月を過ぎ新しい環境にも慣れ便の様子も良ければ、さまざまな食材に慣らしていきます。 人間と同様犬にとっても食事は体をつくり健康な日々を過ごすための基本です。
バランスのとれた良い食生活は病気知らずの健康な体をつくってくれます。
それでは、犬にはどのような食事を与えればよいでしょうか。
犬にはドッグフードを食べさせなくてはいけないと思っていらっしゃる方が多いですが、そんなことはありません。
ドッグフードは基本的に人間が食べられない部分の寄せ集めですし、日本の現状では管轄省庁もなく雑貨扱いです。 私がお勧めする犬のご飯は、人間が食べる食材で作られた手作り食です。 内容が明確なので安心安全ですし、犬の喜び方が違います。
私たちも美味しい物を食べると幸せな気持ちになるように、犬も食べることは大きな喜びなのです。
手作り食といっても難しく考える必要はありません。
肉や魚などの「タンパク質」米、うどんなどの「炭水化物」その他「野菜、海草」などを三分の一ずつ混ぜればバランスの良い食事になります。
味付けは一切必要ありません。
私たちが生で食べるものは生で、加熱して食べるものは加熱してあげてください。
与える量の目安は犬の頭の鉢の大きさが基本です。 2週間に一度くらい体型をチェックして量の調節をしましょう。
人間の食事を用意するついでに犬の分を取り分ければ手間もたいしてかかりませんし、週末などにまとめて作って冷凍しておくのも1つの方法です。
でも無理をする必要はありません。私たちだって簡単に食事を済ませたいときカップ麺を食べますよね。 それと同じで犬の食事も出来る範囲で気楽にやることが大切です。
ドッグフードは私たちのカップ麺と同じだと考えれば良いでしょう。 ドッグフードも上手に利用しましょう。ただしドッグフード選びも重要なポイントです。
値段は品質に比例します。安価なドッブフードは粗悪品の原材料で作られていると思っていいでしょう。
ドライフードの水分含有量は10%程度です。ドッグフードを与える場合は必ずお湯でふやかしてから与えます。 健康に過ごすために最も重要なことは十分な水分をとることです。
水分を沢山とることで新陳代謝を促し毒素の排泄をスムーズにし、ドロドロ血になるのを防ぎます。 成犬になってもお湯でふやかしてから与えるようにしましょう。
手作り食で注意しなくてはいけないこととして人間は食べれても犬には与えてはいけない食材もあります。
牛乳は下痢をしやすいですから、一度煮沸させ冷ましたものを与え少量から慣らすと良いでしょう。 スキムミルクが手軽で便利です。
加熱した骨は堅く消化が悪いため、腸閉塞や内臓に突き刺さる危険があります。
タマネギ等のネギ類は赤血球を壊し貧血になる恐れがあります。 タマネギの味噌汁・ハンバーグやすき焼き等は与えないほうが無難です。
甘い菓子などは喜んで食べますが、カロリーが高いので肥満になりやすいです。 チョコレートは中毒を起こす可能性がありますので避けましょう。
犬は猫の様に置餌はしません。一気に食べきってしまうのが普通ですが、食べ残す場合は余程量が多すぎるか具合が悪いかのどちらかです。
食器はその都度洗い清潔にします。
食事回数は、1歳頃迄は朝晩の1日2回、1歳以上は1日1回が普通です。
シェルティは1歳前後でほぼ成長が止まります。1歳を過ぎたら肥満に注意し食事量をそれまでの7〜8割程度に減らします。
痩せてくるようなら量を増やしてください。
太り具合のチェック方法は腰のあたりを触り手に骨がゴツゴツあたるようなら痩せすぎですし、骨が何処にあるのかわからないくらい肉が付いていたら太りすぎです。 人間と同じで肥満は健康の敵です。
犬の体重管理は飼い主の責任です。
1歳を過ぎた後は、太り過ぎに注意し、1歳時の体重を維持するようにしましょう。
犬用のおやつは、粗悪品である場合も多くカロリーが高いので与えない方が良いでしょう。 おやつを与えたい場合は野菜や果物の他、人間の赤ちゃん用の菓子などがお勧めです。
※上記の内容はシルク個人の考えですので ご意見ご感想がありましたらお知らせいただければ幸いです。
シェルティの広場についてシェルティの広場とは、シェルティを専門にブリーディング(繁殖)している、 普通の家庭のブリーダーが運営しているサイトです。
■ 所在地 神奈川県厚木市
シェルティについて
シェルティ(シェットランド・シープドッグ Shetland Sheepdog)は、飼い主にとても従順で非常に賢い犬種ですので、家庭での「しつけ」もしやすく、
運動能力も極めて高いのでアジリティなどのドッグスポーツにも適しています。
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